昭和20年、終戦の日暴民が押し寄せてきた!!

昭和20年8月15日過ぎのある日突然起こってきた。 暴民だ! 暴民が押寄せて来るぞ・・・という声に母は私を負ぶい祖母と共に防空壕へ逃げ込みました。上の方で家の中を物色し壊したりガヤガヤ騒ぎ怒鳴り、判らない言葉で探し回っている様子に親は勿論のこと5歳の子供の私も恐ろしさに身はすくみ防空壕の一番隅に小さくなっておりました。子供ながらに、もし上から潰された時にでも、隅にいれば助かると考えたのです。時間てきには、どの位経ったか分かりませんが、とうとう見つかってしまい、出て来ないとぶっつぶすぞ!と出入り口をガタガタされ、防空壕に入っていた人達は覚悟を決め渋々出て行きました。母は私を負ぶい咄嗟に逃げようと思ったそうです。それを暴民に察知され、棒で殴られ、その後右手は23年間59歳で亡くなるまで、痛みは、続きました。