初めて見た日本上陸

 私にとって初めて見る日本、博多に着き、上陸し町を見た時に、茶色の家と黒い屋根、屋根がばかに低くい様に感じました。満州では、赤茶色したレンガ造り、床はオンドルという床暖房そしてスト−ブ寒い地方なのに寒かったという覚えはありませんでした。とても違う所に上陸した感じがいたし、それが私の日本に着いた時の第1印象でした。親戚を頼り東京の葛飾区に着いたとき、皆、ジロジロみて、笑われました。それは私が坊主だったからでした。敗戦後の外地での日本人の生活は、それは大変でした。若い女の人は、ロシア人に連れて行かれます、墨をぬり汚くして、男をよそおい押入れ等に隠れたり、坊主になったり、子供だった私は、単にお風呂に入れないため、シラミが湧き坊主にされたのですが、とても恥ずかしくて、逃げ出したい気持ちでした。しかし、笑われた事で、その後小学校に入学してからも、負けたくない、という頑張りが出来たのと、幼児期に生きるか死ぬかと言うすれすれの体験をしたので、少々の事では驚かなくなった事がプラスだったかなと思っています